・日程 2007年7月25日〜10月 日(全5回)
・場所 第1〜3回 広島SOHO’オフィス セミナールーム
第4回 (有)クロスディクリエイト オフィス
第5回 取材先同行
・主催者 (有)XDcreate・(有)SOHO総研
講師
大下美幸さん
(有)XDcreate 取締役ライター。
企業の会社案内や社内報をはじめ、会員
情報誌、雑誌、フリーペーパー・フリーマガジンなどの企画・編集を担当。コピーワークを中心に販促企画やWeb企画等を手がけ、ディレクションもこなす。

 
全5回に渡って開催された「“実践型”ライター養成講座」。
ライターの仕事をしたいけど、どうやって学び、どこへ売り込んだらいいのかわからない! そんな方のために、現場の第一線で活躍するプロのライターが教える講座です。

基礎力の養成はもちろん、取材への同行、編集社オフィスでの現場体験など、実際の仕事に必要とされる即戦力の養成を目指した既成の枠に囚われない指導が特徴。それぞれの業種や目的に合わせた指導を行うことを目的に、定員5名の少人数制で開催されました。
 
■第1回 実務・ライティングに関するレクチャー
まずは、第1回目の課題である400字程度の自己紹介文を各自が読み上げることから講座は幕を開けました。

そして、主語・述語の使い方、話し言葉と書き言葉の違いなどの基礎知識、何をどのように書くか、編集を行う上で必要とされる力は何か、人を惹きつけるための文章づくりのポイント、ライターの仕事に必要なことは何か、などをレクチャー。
次回からは、実際に取材対象者にインタビューを行ない、記事としてまとめることに。そのため、記事にしたときに起承転結になるように質問内容を4つずつ考えてくるのが課題です。また、200文字程度の講座レポート(枠内)を、受講生が担当し、講師の大下美幸先生に校正していただきました。

「第1回実践型ライター養成講座レポート」
7月25日in SOHO’オフィス4階
梅雨明け直後の厳しい日中の暑さも少し和らいだ午後7時。「実践型ライター養成講座」の第1回講座が開かれました。
集まったのは、やる気満々の受講生5人。ライターを目指す受講生の熱い視線が講師の大下美幸さんに注がれました。講座は、起承転結、キャッチコピーのコツなど実践型で進められていきました。日ごろ、各自が抱えている文章を書く上での悩みなども出し合った受講生。次回までの宿題も出され、和気藹々のうちに終了しました。
受講生 K.Nさん
 
■第2回 原稿を書くポイント
第2回は、受講生のK.Nさんによる第1回講座レポートの校正からスタート。

前回習った主語・述語・修飾語の使い方などをおさらいしながら、文章が校正されていきます。
読み手を意識した視点で読みかえし、主語や述語、句読点などの使い方を変えることで、第三者にもわかりやすい文章になっていくのを実感できました。

そしていよいよ、今回の取材対象者である (有)SOHO総研 代表取締役 牛来千鶴にインタビュー。

まずは、その前に「インタビュー事前チェックリスト」と、考えてきた質問内容を照らし合わせ、事前調査はできているか、インタビュー内容はきちんと考えているか、インタビューにおいて「大切な9か条」、してはいけない「6か条」などについて、細かくチェックしていきます。
時間内に収まるように時間配分や話の流れなど、各自のテーマに沿ったストーリーを考えておくことも大切です。 取材時間は、それぞれ10分。限られた時間内でしたが、デザイナーやメルマガ編集者など、実際に書く仕事をされている方も多かったので、スムーズに取材が終了しました。
次回は、今回取材した内容を、タイトル、キャッチ(小見出し)、本文400文字の原稿にまとめてくることが課題です。

今回は取材原稿の書き方について、実際にSOHO総研の牛来さんに取材を行い、実践で学びました。まず、事前にインターネットや過去の公演内容などから取材対象である牛来さんについて調査。 次に各自が書きたいテーマを絞り込み、インタビューの質問を考えます。先生からは「予想外の応答があった時に流れを変えるための”隠し玉的な質問”も用意しておきましょう」とのアドバイスもいただきました。
本番では、初めは固かった受講者も次第に熱が入り、持ち時間をオーバーする場面も。取材に慣れた牛来さんに大いに助けられつつ、各自のテーマに沿ってインタビューを行いました。最後にインタビューした内容を元に400字程度の原稿を書くという宿題がでて終了です。
受講生 E.Tさん
 
■第3回 ライティング技術の向上(表現について)
まずは、心をつかむ書き方のポイントについてレクチャー。
目的は何か、誰に対して書いているのか、伝えたいポイントは何か、それをどう読み手に伝えるかということが大切なのだそうです。
そして、前回それぞれのテーマに沿って書いたインタビュー原稿を基に、分かりやすい文章のためのチェックリストを見ながら、校正。
接続詞の使い方、比喩の使い方など、よりわかりやすく読み手がイマジネーションを刺激される文章に変えていく手法を紹介していただきました。
セミナー形式での講座は、今回で終了。いよいよ次回からは、実際の取材現場への同行や一日仕事体験など、「実践編」のスタートです。

実践型ライター養成講座、第3回目はターゲットの心をつかむ書き方のポイントについてです。第2回目の講座で牛来さんにインタビューをした内容を各自がまとめ、原稿を書いていきます。研修生のテーマに応じた様々な文章が出来上がりました。
ターゲットは誰??誰に対して書いていくのをしっかり考え、読み手を想定し言葉を飾って読み手を引き付ける文にしていきます。なかなか大変です。ターゲットを漠然と人達にすると、ぼやけて伝わるようです。そこで比喩を沢山使い、読み手の想像を掻き立てていく表現力が大事になってきます。普段、文章を書くと、そのままの言葉、単純な表現になりがち。言葉をうまく飾り、まろやかに且つポイントを明確に伝えていく技を、経験を重ねて学んでいくことが大切なのだと、実感しました。
受講生 M.Kさん
 
■第4回 〜実践編〜 編集会議
第4回は、ライターの仕事現場を体験するために、編集プロダクションで行いました。

季刊のフリーペーパーを制作するにあたり、編集方針を確認し、テーマの案出し、検討などを行う「編集会議」を開きます。
今回はその会議に参加して、季節にマッチしたテーマを練り、取材先の候補を挙げ、どんな紙面づくりを行うかのブレ
ストを行いました。
11月末発行に合わせて、クリスマスケーキの特集と、お正月の住まいのコーディネート、大掃除のアイデアなど、主婦やファミリー層をターゲットにした誌面にふさわしい案が次々と提案されました。
それぞれのテーマについての取材先候補を考えながら、「こうしたら楽しいかも?」「あの人に聞いてみよう」と話題も広がり、こうした意見をまとめながら紙面が出来上がっていくことを、体感していただくことができました。

実践型ライター講座 第4回は編集会議。 11月発行季刊フリーペーパー発行について以下の企画打ち合わせに参加しました。
●編集方針・テーマ決め ●テーマに沿った取材先の決定
まずは、方針とテーマについて読者の役立つ情報であるか?興味を引く内容であるか?各々が思いつくまま提案しました。クリスマスや正月などのイベント案に加え、冬休みにむけた家族で参加できる企画など楽しい話題があつまりました。そして、これらを元に、年齢層や配布地域等のターゲットにあう取材先や紙面配分を決定。紙面づくりの第一歩を体験しました。
受講生 M.Tさん
 
■第5回 〜実践編〜 取材同行
第5回では、いよいよ実際の取材現場への同行です。
前回の会議でピックアップした「住まいのコーディネート」について、インテリアコーディネーターの先生宅を訪問し、お正月デコレーションについての取材に同行していただきました。

実際に、先生の住まい全体をお正月のインテリアで飾っていただき、ポイントごとに写真を撮影してそのアイデアやコツを伺います。先生のお人柄によって話も弾み、深みのある取材になりました。
現場では、どんなことを聞いたらよいか、どういうところをポイントとして目を付けたらよいか、話の誘導や聞きだし方などを、実際に体感していただきました。

本来ならその後、撮影した画像を見ながら、スペース内にどのようにまとめたら良いかを編集長と相談して決めるのですが、今回は時間がないため省略いたしました。

第5回は、第4回の編集会議で決定した、お正月コーディネートについての取材に同行しました。テーブルコーディネーターの先生の自宅とあって、少々緊張。玄関まわりからテーブル、コーナーまで実際にセッティングされていました。取材依頼時、当日の段取りなど含む、明確な依頼も重要なのだと理解できました。今回の進行は思うままに語っていただき、コーディネートのコツや見せるポイントを確認していく方法。ヒアリング後に写真をとり、再度確認。家族の話題やはじめたきっかけまでお人柄がしのばれるエピソードもお聞きすることができました。
受講生 M.Tさん
 
■まとめ
今回受講された方は、ライター志望のほか、それぞれ仕事をしていく中でライティングの技術を向上させたいという前向きな女性ばかりでした。

そんな受講生のニーズに合わせて、入門編にも実際の取材を盛り込むなど、より実践に近い形に変更しました。
このように、受講生のニーズにあわせた講座にできるのが少人数制の強みです。

普段なにげなく書いている文章も、基本ルールを知っているかどうかで、劇的に読みやすい文章に変わるということを実感しました。
今回の講座に関わっていただいたすべての方に感謝いたします。ありがとうございました。

またこのような講座を開催する際は、「スキルミガキ」サイトでご紹介いたしますので、ご期待ください。
<カリキュラム>
【第1回】基礎知識編(初級編)
◇実務・ライティングに関するレクチャー 
・ライターの仕事現場
・質疑応答   ・課題

【第2回】 実践編(入門編)
◇原稿を書くポイント
・取材、情報収集のテクニック
・キャッチフレーズの重要性とポイント
・広告原稿と取材原稿の相違点と書き方
・質疑応答   ・課題

【第3回】 スキルアップ編(実践編)
◇ライティング技術の向上
・文章を鍛える
・表現力を豊かにする
・質疑応答   ・課題

【第4回】実践編(上級編)
◇現場での作業を体験
・取材の極意を学ぼう
・原稿制作の他に押さえるべきポイント
・課題 (実際に取材したものの原稿作成)

【第5回】実践編(上級編)
◇現場での作業を体験
・企業訪問
・一日仕事体験

【受講生の声】
現役ライターの講師から現場のノウハウが聞けてとてもためになりました。取材前の準備物など、講座でいただいた資料をそのまま活用させていただいています。いかに今まで何も考えずにいたかを痛感しました。
1回目の入門編では“実践型”の部分があまり感じられなかったように思います。短い講座なので初回からバンバン飛ばして欲しかったです。
さっそく教えていただいた内容を意識しながらコラムなど書かせてもらっています。
自分の中でコピーの部分が課題として残っているので、コピーを考える“実践型”講座があれば参加してみたいです。
実践に参加してみて、基本がとても大切であることがよく分かりました。引き続き、事前の準備から取材中の誘導法や話題の膨らませ方など、「話を聞く」といくことを勉強していきたいと思います。また、大下先生をはじめ、スタッフの皆様には勉強法など工夫いただき、大変意義のある講座であったと感謝しております。人間的にもまだまだ未熟ですが、今後も自分を磨いていける様、努力したいと思います。ありがとうございました。

レポート:第1回〜第3回 (有)SOHO総研
第4回〜第5回 (有)XDcreate